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2025 / 08 / 26 09:45
✨ 元気・筋肉・被毛ケアに!ワンちゃんに牛肉を与える時の正しい量と工夫 ✨

~ペット栄養管理士が解説する“ちょい足し”の安心ルール~
☀️ 残暑が厳しい毎日ですね。
人もペットも「どんな食材をどう使うか」で、体調の差が出やすい時期です。
今回はレシピではなく、「素材そのもの」に注目して解説します。
テーマは—— 牛肉。
身近で人気のある食材ですが、実はメリットと注意点の両面を正しく理解しておくことが大切です。
🥩 牛肉の特徴とメリット
牛肉は良質なたんぱく質を含み、筋肉や被毛の維持に役立ちます。
さらに、鉄や亜鉛といったミネラルが豊富。
鉄:酸素を全身に運び、疲れにくい体づくりをサポート
亜鉛:皮膚や被毛の健康を支える
このように、牛肉は元気で若々しい状態を保つための栄養源といえます。
特にシニア期や換毛期など「体力や毛づやを意識したい時」に、サポート食材としての役割を果たします。
🐾 なぜ“少量”が基本なのか?
一見すると「体に良さそうだから、たくさん食べさせたい」と思いがちですが、牛肉には以下のリスクがあります。
1️⃣ 栄養バランスの崩れ
牛肉だけではカルシウムやビタミン類が不足し、総合栄養食の代わりにはなりません。
👉 牛肉はあくまで副食。主食フード(総合栄養食)は必須です。
2️⃣ 脂肪とリンの多さ
脂肪やリンを過剰に摂ると、膵炎や肥満、腎臓病リスクにつながります。特に小型犬や高齢犬では注意が必要です。
3️⃣ 消化のしにくさ
牛脂は融点が高く、体温で溶けにくいため、下痢や消化不良の原因になりやすいのです。
👉 豚肉や鶏肉と比べたときの大きな違いです。
4️⃣ アレルギーリスク
牛肉はワンちゃんの食物アレルギー原因食材の上位に挙げられます。
👉 初めて与える場合は必ず少量から試すのが安心です。
🩺 疾患があるワンちゃんの場合
腎臓病:リンやたんぱく質の負担で進行を早める恐れがあります。
膵炎:脂肪の多い部位は再発リスクを高めます。
肥満:高カロリー食材のため、体重管理中は控えめに。
👉 疾患を持っている場合は、必ずかかりつけの獣医師に相談してから与えましょう。
🧂 加工肉のリスク
ハム・ソーセージ・コンビーフなどの加工肉は、塩分・香辛料・保存料が含まれており、ワンちゃんには不向きです。
特に塩分過多は心臓や腎臓に負担をかけるため、必ず避けてください。
🔥 生肉のリスク
市販の牛肉をそのまま生で与えると、食中毒菌(O-157、大腸菌、サルモネラなど)や寄生虫のリスクがあります。
👉 ワンちゃんの体調を守るためにも、必ず加熱調理してから与えましょう。
📊 量の目安と実践のコツ
では「どのくらいまでなら安心か?」というと、
👉 体重1kgあたり2〜3g/日が上限 と考えるのが安全です。
例:小型犬4kgなら 1日10g前後。
ごはんの上に“トッピング感覚”でのせる程度で十分です。
与える際の工夫としては:
赤身中心を選ぶ(脂肪を避ける)
細かく刻むか軽くゆでる(消化を助ける)
総合栄養食をベースに添える(栄養バランスを守る)
🧓 シニア犬や体重管理中のワンちゃんへ
牛肉は栄養価が高い反面、脂肪やカロリーも多いため、「毎日の必須食材ではない」ことを覚えておきましょう。
シニア犬では腎臓や膵臓に負担をかけやすい
体重管理中の犬では肥満の原因になりやすい
👉 週に数回の“ご褒美トッピング”程度にとどめるのが現実的で安心です。
✅ まとめ
牛肉は「元気・筋肉・被毛ケア」に役立つ食材ですが、与えすぎは逆効果。
また、牛肉単体だけでは総合栄養食の代わりにはならない点にはご留意ください。
“主食フード+少量トッピング” が鉄則です。
🌱 合言葉は「少しプラスで健康アップ」。
赤身を少量、必ず加熱、主食フードと一緒に、加工肉は避ける、毎日必須ではない——この5つを守れば安心です。
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